感情方程式。
2時間目は普通に終えた。
気疲れなのかわからないが凄く眠くなり、取り敢えず休み時間は少し眠りについた。

「……ーい、…めるぞー」

その声で私はすぐ目が覚めた。
上半身を起こすと、先生が教卓に荷物を置いていた。
何だか、ご機嫌な様子だった。

そのまま授業前の挨拶を終え、席に着く。
自習プリントを受け取り、それぞれ取り組み始めていた。
私は考えるフリをしながら先生をジッと見ていた。

「?」

首を横に傾けるその姿が見えて可愛らしくて笑いそうになった。

「サボる」

次の時間はサボろう。
授業には参加していなかったが、自分自身で勉強には取り組んでいたため、解けなくはない。
解き終わった私はパタリと顔を伏せ再び眠りについた。

授業が終わり休み時間に再び図書室に向かおうとしたが、視線を感じ振り返ってみた。

「何?」
「また行くのかよ。」
「別に勝手でしょ?」

横目でこっそりみると少し悲しそうな顔で俯いていた。
私は罪悪感に抱かれながら図書室へ向かった。



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