感情方程式。
私も隣に座ってみると手を握られた。

「俺のココに座って。」

自分の太ももを指す先生。
でも…重いよ。

「重いし…。」
「そういうのどーでもいいから。」
「は、はい…。」

言われるがままに私は座り込んだ。
そうすると再び私を抱き締めた。
良い匂いがする…。
私は先生の癖のある髪の毛をくるくると遊んだ。

「早く仕事終わらないかなー。」
「サボりすぎだよ先生。」
「人のこと言えないね、俺。」

「あと先生じゃないよ。」と指摘して2回目の口付けを交わそうとして来たが、私は後ろに身体を傾けた。

「嫌だ。キスしよ?」
「仕事中ですよ。」
「何それ。」
「何それって…仕事は仕事でしょ。」
「今くらい良いじゃん…。」


少し力を入れて私の身体を自分に寄せた。
あぁ…綺麗な目してる。
そう思っていた途中に交わしていた。

「……止まんない。」
「は?」

私の頬を包み込み、何度も何度も口付けをしてくる。
表情をよく見ると顔をほんのりと紅く染めていた。

「俺、欲情してる。」
「バカ。仕事中だってば。」
「ココで麻璃とシようとは思わないけどね。」

突然、名前で呼ばれた瞬間、私の胸の中が弾けた。
ドクドク…とうるさい。
落ち着け私ッ…。

ヤケになった私は、そっと唇を重ねた。

「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに。」
「今凄く心臓がうるさいからやめて。」
「素直なのか素直じゃないのか…ったく〜」


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