感情方程式。
-麻璃side-
エンジン音が遠くなっていくのが聞こえた。
決して振り返らない。多分下手すれば泣くから。
ちゃんと真っ直ぐ歩き、家の玄関までたどり着いた。
「……。」
そっと開けて、入ってみる。
時刻は18時36分。ご飯を食べているかいないかだ。
「た、ただいま…。」
「……あら、おかえりなさい。」
お母さんのつり目が私に刺さる。
昔からだ。こうしてお母さんを目の前にすると足が震える。
「もう少しでご飯だから。」
「うん。」
そうして部屋に一旦戻ることにした。
階段を登ってると「おかえり。」と声が聞こえた。
「洸。ただいま。」
弟が声や音で気付いたようだ。
両親とは違って、とても接しやすいしやはり安心感がある。
「あのさ、数学わかんないところあるから教えて欲しいんだよね。」
「いいよ。今ご飯出来上がるみたいだからその後でいい?」
「ありがと!」
戻った後さっそく着替え、携帯を開いてみた。
まだ…連絡はきていない。
そのままポケットに突っ込んでご飯を食べることにした。
.
決して振り返らない。多分下手すれば泣くから。
ちゃんと真っ直ぐ歩き、家の玄関までたどり着いた。
「……。」
そっと開けて、入ってみる。
時刻は18時36分。ご飯を食べているかいないかだ。
「た、ただいま…。」
「……あら、おかえりなさい。」
お母さんのつり目が私に刺さる。
昔からだ。こうしてお母さんを目の前にすると足が震える。
「もう少しでご飯だから。」
「うん。」
そうして部屋に一旦戻ることにした。
階段を登ってると「おかえり。」と声が聞こえた。
「洸。ただいま。」
弟が声や音で気付いたようだ。
両親とは違って、とても接しやすいしやはり安心感がある。
「あのさ、数学わかんないところあるから教えて欲しいんだよね。」
「いいよ。今ご飯出来上がるみたいだからその後でいい?」
「ありがと!」
戻った後さっそく着替え、携帯を開いてみた。
まだ…連絡はきていない。
そのままポケットに突っ込んでご飯を食べることにした。
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