感情方程式。
部屋に響くメールの通知音。

【結構遅くなってしまったけれど大丈夫だった?】

遅いと言っても、18:30…。
でも彼と会う前まではほぼ毎日16時過ぎには帰宅してた。
まぁ何も言わずに遅く帰宅する私が悪いんだけど。

【特に何もないよ。大丈夫。】

そう返して、ベッドに横になる。
お腹が空かないのでもうこのまま風呂に入って寝てしまおうかと思う。

【本当に?何か言われたらちゃんと言ってね。あとご飯もちゃんと食べてね。】

彼は私を何処かから監視しているのではないかと思ってしまった。
優しさにチクリと胸が痛む。

【ありがと。お風呂入って今日はもう寝ようかなって思ってる。】
【わかった。寝る前に一度電話掛けて欲しい。】

「…?」

何事だ。
彼も彼で何かあったのか?
取り敢えず私は了承の返事を返してお風呂へ向かった。
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