二十歳の約束
「話しがあるんだけど。」

「なに?」

「もう、とさか君とはつき合えない、ごめん。」

「・・・なにそれ?
別れるってこと?
お前の勝手に振り回されてこっちはいい迷惑。
ふざけんなよ、消えろ」


不良ですやん。
やっぱとさか君、ヤンキーですやん!ってくらい怖かった。
すごくおこってた。
男性にそんな声を荒げておこられたのも初めてで、震えた。

自分は本当に勝手だったんだな。
そこまでキレられて、自分の不甲斐なさに号泣した。
登坂くんがあそこまで怒るなんて思ってもなかった。
結局、千葉君もとさか君も嫌な思いをさせてしまった。

そして、私は完全に一人になった。

まさに、二頭追う者は一頭も得ず。

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