二十歳の約束
高2の10月
高2の10月ミナミの彼氏のライブ。
今まで、地元でばかり遊んでたけど、都会のライブスタジオ。
新しい環境だった。
ミナミの彼氏はギターだった。
こんな大勢の前で、自分の彼氏が演奏してるってかっこいいんだろうなーとミナミってすごいな、と思った。
ライブが終わって、帰ろうとしたら、ミナミが、
「駅まで自転車で帰ろう」
と誘ってくれた。
都会で自転車?
ミナミの彼氏は都会の真ん中に住んでるみたいで、そのバンド仲間もそうらしい。
ミナミの彼氏を紹介されて、その仲間も3人紹介された。
ミナミが気を使って、彼氏の自転車を借りてくれ、前に乗って、私に後ろに乗る様に言ってくれた。
きっと彼氏の後ろに乗りたいのに、私がいるせいでもうしわけないなーと思った。
ミナミは順調に運転してたのに、急に彼氏の自転車とスピード競争を始めてしまった。
そのせいでバランスが保てなくなり、都会の商店街で、ミナミと私の自転車は大転倒してしまった。
その道がつるつる滑る素材だった事もあり、私たち二人はボブスレーの選手みたいにツルーと滑っていって、その姿はめちゃくちゃ笑えるものだったらしい。
ミナミの彼氏、友達、みんな大笑いしてた。
私も笑ったけど、本当は耳を擦りむいて痛かった。
近づいてきて、
「大丈夫?」
ひとり声をかけてくれた。
本当に心配そうな顔で、ベースの遠藤君だった。
「大丈夫、ありがとう!」
そう言ってみんなで笑いながら帰った。
今まで、地元でばかり遊んでたけど、都会のライブスタジオ。
新しい環境だった。
ミナミの彼氏はギターだった。
こんな大勢の前で、自分の彼氏が演奏してるってかっこいいんだろうなーとミナミってすごいな、と思った。
ライブが終わって、帰ろうとしたら、ミナミが、
「駅まで自転車で帰ろう」
と誘ってくれた。
都会で自転車?
ミナミの彼氏は都会の真ん中に住んでるみたいで、そのバンド仲間もそうらしい。
ミナミの彼氏を紹介されて、その仲間も3人紹介された。
ミナミが気を使って、彼氏の自転車を借りてくれ、前に乗って、私に後ろに乗る様に言ってくれた。
きっと彼氏の後ろに乗りたいのに、私がいるせいでもうしわけないなーと思った。
ミナミは順調に運転してたのに、急に彼氏の自転車とスピード競争を始めてしまった。
そのせいでバランスが保てなくなり、都会の商店街で、ミナミと私の自転車は大転倒してしまった。
その道がつるつる滑る素材だった事もあり、私たち二人はボブスレーの選手みたいにツルーと滑っていって、その姿はめちゃくちゃ笑えるものだったらしい。
ミナミの彼氏、友達、みんな大笑いしてた。
私も笑ったけど、本当は耳を擦りむいて痛かった。
近づいてきて、
「大丈夫?」
ひとり声をかけてくれた。
本当に心配そうな顔で、ベースの遠藤君だった。
「大丈夫、ありがとう!」
そう言ってみんなで笑いながら帰った。