二十歳の約束
高2の11月
高2の11月
駅のホームで千葉君を見つけた。
「あゆこちゃん、久しぶり!」
もう、一生話せないと思ってた千葉君。
「もう卒業まで残り少なくて、丁度定期が切れたから、卒業までは私鉄でかようことにしたんだー友達も私鉄のが多いし、ちょっと駅まで遠いけどね。」
学校はjrと私鉄、両方通っていて、千葉君はjrで通ってた。
そうか、卒業しちゃうんだ。
残り少ないんだ。
千葉君もとさか君も、本当にいなくなっちゃうんだな。
千葉君とはまた、何気ない話しをしたけど、とさか君とのことは何も聞かれなかった。
「じゃあ、また会ったら話そうね。」
その言葉に一線引かれてる感がこもってた。
でも、無視される事もなく、話せてよかった。