二十歳の約束
その日から遠藤君はよく連絡をくれるようになった。

そして電話もくれる。

何でも話せた。

遠藤君は千葉君と同じタイプだった。
特別な感情もなく、話せる人。

そしてビジュアルも中性的な感じで優しい雰囲気。


一つ違う事は、都会育ちのお坊ちゃんでエリートだった。

高校は隣の駅の進学校、k高。
隣の駅なのに、授業時間が長いから、電車でk高の人と遭遇するのはテスト期間中だけ。

偏差値の高いk高は校則も厳しくて、黒髪短髪しかいなくて、ほとんどがきもちわるい系。

でも、一部にイケてるグループがあり、遠藤君はそのグループにいる目立たない人だった。

同じ駅の千葉君やとさか君の高校は、校則もゆるゆる、茶髪長髪もガンガンいる進学しない人も多い学校だった。

ビジュアル重視の女子高生にはj学園が人気なんだけど、高3くらいになって現実を見る様になると、一気にk高の人気がでてくる。

私もその波に乗るんだろうか。


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