二十歳の約束
高２の12月
高２の１２月

久しぶりにチョコちゃんがクラスに来た。

「あゆこの小学校の同級生のクニ君とつき合い始めたの。」

と、報告してくれた。

小学校の同級生のくに君、たしか、j学園だったような。

「j学園だよね？」

「そうそう、とさか君と同じクラスなんだって。あゆこととさか君、つき合ったのに別れちゃったんだね。なんで？」

「ちょっと待って、間違ってるよ、とさか君は高３だよ？」

「え？あゆこ、知らないの？
とさか君、留年してるんだよ。
学年で２人だけ留年してるって。木村君ってとさか君と同中のめっちゃ薬やってそうな人。とさか君とは仲悪いんだってよー」

その話しが何となくしか頭に入ってこなかった。

まじか。
とさかくん、高２か。

頭の中がぐちゃぐちゃになった。

あのときの話したいことってこれか。。。

この大きな事を私に聞きたくないって言われて、とさか君苦しかったかな。

わたし、聞きたくないなんて、なんて勝手なこと言ってたんだろう。

だから、打ち解けられなかったのかな？

あたまの中がとさか君でいっぱいになった。


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