イジワルな君と私との恋愛事情
瑠璃子side
(うわ~、キレイな顔立ちの人。)
私は、自分の教室に入るなり、『その人』を見つけて、内心、興奮し、ドキドキしていた。
『その人』っていっても、まだ名前も知らないんだよね。
同じクラスにいるってことは、『クラスメイト』よね。
お近づきになれるチャンスがあるかもしれない。
だが、周りの女の子たちも、ヒソヒソッと囁き合い、熱い視線で『その人』を見つめていた。
私、『浅葱瑠璃子』。
中学時代は、みんなから『瑠璃』とか、『瑠璃ちゃん』と呼ばれていた。
下級生からは『瑠璃センパイ』。
私は、とにかく、男女問わず、『友達』が多かった。
そして、男子たちから人気もあった。
自慢じゃないが、私は、『美人』なほうだ。
だが、『恋愛』は『苦手』だった。
そして、何より、私が『メンクイ』なのも、ネックになっていた。
『顔のイイ男』にしか、ときめかない。
それで、過去には何度も失敗している。
そして、今日から、高校生になった私。
最高の恋愛するぞ!と思い、
(ええと。私の席はと……。あそこか。)
自分の席を見つけ、座ろうとしたその時、
「よろしく。」
と、涼しげな声がしたかと思って、ふと横を見ると、『その人』が私のほうを見て、笑って、隣の席に座った。
(えっ!?隣の席なの?でも、ラッキー♪)
私は、そんなことを思いながら、もう一度、『その人』を見つめた。
(本当にキレイな顔立ちの人……。)
私は、完全に『その人』に見惚れていた。
そう。一目惚れしてしまったのだ。
『その人』の名前は、『春名高行』というそうだ。
自己紹介の時に、そう言った。
私は、その名前をインプットしていた。
そして、春名くんとは、隣の席、学級委員を一緒にやることになり、おのずと親しくなっていった。
次第に、『瑠璃』と『高行』と呼べる仲までになっていき、『梶』に会わせたら、『判定』は『良かった』。
なので、周りから、『理想のカップル』と言われ、『恋人同士』ではないかと、密かに噂されているのを知ってたから、私は、『有頂天』になってたのかもしれない。
でも、ある『女の子』の『出現』で、私のその『想い』は、打ち砕かれた。
その『女の子』の名前は『紅林結』ちゃん。
高行とは、『幼なじみ』らしく、彼のことを『高ちゃん』と呼んでいた。
小さい頃から一緒にいてたと、高行は話してくれた。
そして、その『女の子』のことを、とても『大切』にしているのが、傍目にも伝わってきた。
高行は、『この子』のことが『好き』なのでは?
そのぐらいに……。
二人の仲睦まじい様子を見ていたら、ズキズキッと心が傷む。
私は、『結ちゃん』に、『先輩』として接していかなければならない。
正直、辛かった……。
でも、私の性格上、『結ちゃん』を『無視』することもできずに、親しく接していった。
私は、自分の教室に入るなり、『その人』を見つけて、内心、興奮し、ドキドキしていた。
『その人』っていっても、まだ名前も知らないんだよね。
同じクラスにいるってことは、『クラスメイト』よね。
お近づきになれるチャンスがあるかもしれない。
だが、周りの女の子たちも、ヒソヒソッと囁き合い、熱い視線で『その人』を見つめていた。
私、『浅葱瑠璃子』。
中学時代は、みんなから『瑠璃』とか、『瑠璃ちゃん』と呼ばれていた。
下級生からは『瑠璃センパイ』。
私は、とにかく、男女問わず、『友達』が多かった。
そして、男子たちから人気もあった。
自慢じゃないが、私は、『美人』なほうだ。
だが、『恋愛』は『苦手』だった。
そして、何より、私が『メンクイ』なのも、ネックになっていた。
『顔のイイ男』にしか、ときめかない。
それで、過去には何度も失敗している。
そして、今日から、高校生になった私。
最高の恋愛するぞ!と思い、
(ええと。私の席はと……。あそこか。)
自分の席を見つけ、座ろうとしたその時、
「よろしく。」
と、涼しげな声がしたかと思って、ふと横を見ると、『その人』が私のほうを見て、笑って、隣の席に座った。
(えっ!?隣の席なの?でも、ラッキー♪)
私は、そんなことを思いながら、もう一度、『その人』を見つめた。
(本当にキレイな顔立ちの人……。)
私は、完全に『その人』に見惚れていた。
そう。一目惚れしてしまったのだ。
『その人』の名前は、『春名高行』というそうだ。
自己紹介の時に、そう言った。
私は、その名前をインプットしていた。
そして、春名くんとは、隣の席、学級委員を一緒にやることになり、おのずと親しくなっていった。
次第に、『瑠璃』と『高行』と呼べる仲までになっていき、『梶』に会わせたら、『判定』は『良かった』。
なので、周りから、『理想のカップル』と言われ、『恋人同士』ではないかと、密かに噂されているのを知ってたから、私は、『有頂天』になってたのかもしれない。
でも、ある『女の子』の『出現』で、私のその『想い』は、打ち砕かれた。
その『女の子』の名前は『紅林結』ちゃん。
高行とは、『幼なじみ』らしく、彼のことを『高ちゃん』と呼んでいた。
小さい頃から一緒にいてたと、高行は話してくれた。
そして、その『女の子』のことを、とても『大切』にしているのが、傍目にも伝わってきた。
高行は、『この子』のことが『好き』なのでは?
そのぐらいに……。
二人の仲睦まじい様子を見ていたら、ズキズキッと心が傷む。
私は、『結ちゃん』に、『先輩』として接していかなければならない。
正直、辛かった……。
でも、私の性格上、『結ちゃん』を『無視』することもできずに、親しく接していった。