浮気者上司!?に溺愛されてます
どうしよう。どうしよう。
心が掻き乱されていく。
足元が覚束なくて、一歩踏み出したら奈落の底に真っ逆さまに落ちてしまいそうで怖い。
昨夜あんなに考えて出した結論なのに、揺れる。
惑う。
震える――。
ゆっくりと身体を起こして、そろそろと無意識にキーボードに手を伸ばした。
恭介のメールを画面に戻して、返事を打とうと震える指を動かした時、見覚えのない名前からメールが届いていることに気づいた。
一瞬にして我に返る。
なんだろう、と何気なく開封して、私はますます首を捻る。
差出人は『秘書室・藤川紫乃(ふじかわしの)』
私には縁もゆかりもない部署の人。
何?と訝しい気持ちを抱えながら文面を読み進めて、一瞬大きく息をのんだ。
『火遊びのつもりなら、今のうちに手を退いてください。あなただけじゃなく彼にとってもいい結果になるとは思えませんから』
ドクンと一度大きく心臓が打ち鳴った。
そのまま削除してしまえば良かったのに、添付されていたファイルがどうしても気になって、私は無意識に開いてしまっていた。
そして……。
「っ……!!」
呼吸の仕方を忘れてしまったかと思った。
心が掻き乱されていく。
足元が覚束なくて、一歩踏み出したら奈落の底に真っ逆さまに落ちてしまいそうで怖い。
昨夜あんなに考えて出した結論なのに、揺れる。
惑う。
震える――。
ゆっくりと身体を起こして、そろそろと無意識にキーボードに手を伸ばした。
恭介のメールを画面に戻して、返事を打とうと震える指を動かした時、見覚えのない名前からメールが届いていることに気づいた。
一瞬にして我に返る。
なんだろう、と何気なく開封して、私はますます首を捻る。
差出人は『秘書室・藤川紫乃(ふじかわしの)』
私には縁もゆかりもない部署の人。
何?と訝しい気持ちを抱えながら文面を読み進めて、一瞬大きく息をのんだ。
『火遊びのつもりなら、今のうちに手を退いてください。あなただけじゃなく彼にとってもいい結果になるとは思えませんから』
ドクンと一度大きく心臓が打ち鳴った。
そのまま削除してしまえば良かったのに、添付されていたファイルがどうしても気になって、私は無意識に開いてしまっていた。
そして……。
「っ……!!」
呼吸の仕方を忘れてしまったかと思った。