浮気者上司!?に溺愛されてます
全てが蕩ける最愛宣言
恭介の身体の勢いに押されて、足を縺れさせながら玄関に入った。
恭介の背中でバタンと音を立ててドアが閉まったのを眺める。
私の肩を壁に押さえつけながら、恭介は後ろ手で鍵を掛ける。
その脇に抱えていたカバンが、ドサッと床に落ちた。
「きょ、恭介っ……」
恭介らしくない乱暴な行動に焦って、声が震えた。
それでも恭介は、手の力を緩めてくれない。
それどころか、左手でグイッと私の顎を掴むと無理やり上を向かせて、被さるように顔を覗き込んでくる。
「……あの夜、奏美に近づけたって思ってたんだ」
わずかに目を逸らして、恭介がボソッと呟いた。
少し不機嫌そうな声を漏らす綺麗な唇は、私の目の前にある。
微かな吐息を感じる距離に、嫌でも胸のドキドキが治まらなくなる。
「でも、なんか更に避けられてるし、むしろ拒まれてるし、お前の態度、意味不明で全然わかんねえ。俺も気の長い男じゃないし、もういい加減、焦れる」
顔を伏せて、早口でぶっきら棒に捲し立てると、恭介が一歩私に踏み出してきた。
背中は壁にぶつかっていて私の方に逃げ場はない。
こんなに距離を詰められたら、体温すら感じてしまいそうだ。
「だから……。もうこうするしかないような気がしてきた」
「え……?」
「奏美の心に土足で入り込む。で、腕力で根こそぎ奪い取る」
「えっ、えええっ!?」
あまりに物騒な物言いに、私の方が焦った。
恭介の背中でバタンと音を立ててドアが閉まったのを眺める。
私の肩を壁に押さえつけながら、恭介は後ろ手で鍵を掛ける。
その脇に抱えていたカバンが、ドサッと床に落ちた。
「きょ、恭介っ……」
恭介らしくない乱暴な行動に焦って、声が震えた。
それでも恭介は、手の力を緩めてくれない。
それどころか、左手でグイッと私の顎を掴むと無理やり上を向かせて、被さるように顔を覗き込んでくる。
「……あの夜、奏美に近づけたって思ってたんだ」
わずかに目を逸らして、恭介がボソッと呟いた。
少し不機嫌そうな声を漏らす綺麗な唇は、私の目の前にある。
微かな吐息を感じる距離に、嫌でも胸のドキドキが治まらなくなる。
「でも、なんか更に避けられてるし、むしろ拒まれてるし、お前の態度、意味不明で全然わかんねえ。俺も気の長い男じゃないし、もういい加減、焦れる」
顔を伏せて、早口でぶっきら棒に捲し立てると、恭介が一歩私に踏み出してきた。
背中は壁にぶつかっていて私の方に逃げ場はない。
こんなに距離を詰められたら、体温すら感じてしまいそうだ。
「だから……。もうこうするしかないような気がしてきた」
「え……?」
「奏美の心に土足で入り込む。で、腕力で根こそぎ奪い取る」
「えっ、えええっ!?」
あまりに物騒な物言いに、私の方が焦った。