浮気者上司!?に溺愛されてます
恭介の奥さんが……紫乃さんが、警告のつもりで投函した物だ。
何も言えずにただ恭介の手元を眺める私をチラッと見やってから、恭介は封筒を引き裂くように開封した。
そして、中からバラバラと床に舞い落ちたのは、私のパソコンに送られてきたあの画像をプリントした何枚もの写真だった。
「っ……」
その一枚を拾い上げた恭介が、目を見開いて絶句した。
その反応を眺めながら、私は少し気持ちが治っていくのを感じる。
そして。
「……本気も浮気も遊びもダメなの」
壁に背中を預けたまま、俯いてボソッと呟いた。
恭介がゆっくりと私を振り返るのがわかる。
「……紫乃さん、どうするのよ」
唇の先だけで紡いだ声に、恭介の手がわずかに震えるのを見つけた。
次の瞬間、その手がギュッと写真を握りしめた。
「……アイツっ……」
無意識の独り言を震わせて、恭介は自分のカバンを拾い上げると、そのまま私に背を向けた。
そして、カチャンと冷たい音を響かせて鍵を開けると、ドアを開けて外に飛び出して行った。
何も言えずにただ恭介の手元を眺める私をチラッと見やってから、恭介は封筒を引き裂くように開封した。
そして、中からバラバラと床に舞い落ちたのは、私のパソコンに送られてきたあの画像をプリントした何枚もの写真だった。
「っ……」
その一枚を拾い上げた恭介が、目を見開いて絶句した。
その反応を眺めながら、私は少し気持ちが治っていくのを感じる。
そして。
「……本気も浮気も遊びもダメなの」
壁に背中を預けたまま、俯いてボソッと呟いた。
恭介がゆっくりと私を振り返るのがわかる。
「……紫乃さん、どうするのよ」
唇の先だけで紡いだ声に、恭介の手がわずかに震えるのを見つけた。
次の瞬間、その手がギュッと写真を握りしめた。
「……アイツっ……」
無意識の独り言を震わせて、恭介は自分のカバンを拾い上げると、そのまま私に背を向けた。
そして、カチャンと冷たい音を響かせて鍵を開けると、ドアを開けて外に飛び出して行った。