浮気者上司!?に溺愛されてます
昨夜から今朝にかけて、社内メールに紫乃さんからの返事は届いていなかった。
もしかしたら来てるかも、と思ったけれど、恭介に強く咎められたとしたら、写真をネタに脅すなんて行動も思い直してくれたのかもしれない。
そう考えて、フゥッと息をついた時、背後に誰かの気配を感じた。
ハッとして、自分でも過敏だと思うくらい勢い良く振り返って、そこに恭介を見つけてドキッとした。
おはよう、とサラッと挨拶されて、私も半分条件反射で同じ挨拶を返した。
それだけで、すぐデスクに向き合う。
このまま早く行って欲しいと思ったのに、恭介が席を立って私のところに来たからには、当然それだけの用件があるはずだ。
「水野。頼みたい仕事がある」
そこに立ち尽くしたまま、恭介が私にそう声をかけた。
「な、なんでしょう。もし急ぎなら、ちょっと手元余裕ないので他に……」
ドキドキしながら目をキーボードに走らせる私に、大丈夫、と続ける声が降ってくる。
「気長にやってもらえれば。説明するから、ちょっとこっち来い」
「えっ?」
らしくない一方的な業務命令を放つと、恭介は私の返事も待たずに先に背を向けていた。
「ちょっ……」
慌てて腰を浮かせながら、素直についていくことに抵抗を覚えた。
だけど。
「水野さん?」
恭介の仕事の依頼に二の足を踏む私を不思議そうに、隣の席の後輩が瞬きして見上げている。
だから私も仕方なく意を決して、恭介の後に付き従った。
もしかしたら来てるかも、と思ったけれど、恭介に強く咎められたとしたら、写真をネタに脅すなんて行動も思い直してくれたのかもしれない。
そう考えて、フゥッと息をついた時、背後に誰かの気配を感じた。
ハッとして、自分でも過敏だと思うくらい勢い良く振り返って、そこに恭介を見つけてドキッとした。
おはよう、とサラッと挨拶されて、私も半分条件反射で同じ挨拶を返した。
それだけで、すぐデスクに向き合う。
このまま早く行って欲しいと思ったのに、恭介が席を立って私のところに来たからには、当然それだけの用件があるはずだ。
「水野。頼みたい仕事がある」
そこに立ち尽くしたまま、恭介が私にそう声をかけた。
「な、なんでしょう。もし急ぎなら、ちょっと手元余裕ないので他に……」
ドキドキしながら目をキーボードに走らせる私に、大丈夫、と続ける声が降ってくる。
「気長にやってもらえれば。説明するから、ちょっとこっち来い」
「えっ?」
らしくない一方的な業務命令を放つと、恭介は私の返事も待たずに先に背を向けていた。
「ちょっ……」
慌てて腰を浮かせながら、素直についていくことに抵抗を覚えた。
だけど。
「水野さん?」
恭介の仕事の依頼に二の足を踏む私を不思議そうに、隣の席の後輩が瞬きして見上げている。
だから私も仕方なく意を決して、恭介の後に付き従った。