浮気者上司!?に溺愛されてます
社内秘だけど熱愛宣言
「部長に聞いてみた。紫乃、職場復帰するみたいだ」
その日、夕食の準備をしている時に帰ってきた恭介が、キッチンに立つ私を眺めてネクタイを緩めながらそう言った。
早く情報を聞きたくてウズウズしていた私だけど、あまりの早さにさすがに目を丸くした。
なんせ、社内で紫乃さんを見かけたことを恭介にメールで知らせてから、まだ数時間しか経っていない。
しかも、情報ソースが部長となると、よくそんな時間をとってもらえたもんだ、と思った。
「専務秘書だから、もしかしてって思ってたけど……。紫乃さんってうちの部長もご存じなんだね……」
それは、役席の恭介の奥さんだから?
そう驚くことじゃないかもしれないけど、上司にもよく知られている紫乃さんと離婚なんて……。
やっぱり恭介にとってはリスク大き過ぎだと思えて、私は気持ちが沈み込みそうになりながら顔を俯けた。
「あ? 違う違う。話を聞いたのは前の……海外営業部の上司。元々その上司の紹介で紫乃と会ったからな。今こんな状況になってるのも元はと言えばあの人のせいだし」
そっか……なるほど。
紫乃さんとは上司の紹介……つまりお見合い結婚ってことだったのか。
ももちゃん情報では独身時代は今よりずっとモテたってことだし、そこそこ女性との噂もあったみたいだから、そんな恭介がお見合いで結婚したっていうのはちょっと意外。
でも、まあ……優秀で将来有望な部下に個人的に縁談を持ち掛けるって、政略結婚ドラマとかのネタにありそうだし、そう考えればわかる気がする。
その日、夕食の準備をしている時に帰ってきた恭介が、キッチンに立つ私を眺めてネクタイを緩めながらそう言った。
早く情報を聞きたくてウズウズしていた私だけど、あまりの早さにさすがに目を丸くした。
なんせ、社内で紫乃さんを見かけたことを恭介にメールで知らせてから、まだ数時間しか経っていない。
しかも、情報ソースが部長となると、よくそんな時間をとってもらえたもんだ、と思った。
「専務秘書だから、もしかしてって思ってたけど……。紫乃さんってうちの部長もご存じなんだね……」
それは、役席の恭介の奥さんだから?
そう驚くことじゃないかもしれないけど、上司にもよく知られている紫乃さんと離婚なんて……。
やっぱり恭介にとってはリスク大き過ぎだと思えて、私は気持ちが沈み込みそうになりながら顔を俯けた。
「あ? 違う違う。話を聞いたのは前の……海外営業部の上司。元々その上司の紹介で紫乃と会ったからな。今こんな状況になってるのも元はと言えばあの人のせいだし」
そっか……なるほど。
紫乃さんとは上司の紹介……つまりお見合い結婚ってことだったのか。
ももちゃん情報では独身時代は今よりずっとモテたってことだし、そこそこ女性との噂もあったみたいだから、そんな恭介がお見合いで結婚したっていうのはちょっと意外。
でも、まあ……優秀で将来有望な部下に個人的に縁談を持ち掛けるって、政略結婚ドラマとかのネタにありそうだし、そう考えればわかる気がする。