浮気者上司!?に溺愛されてます
「そ、そんな目で見てないっ!」
それだけは強く言い切った。
そりゃ……全く見ていない、とは言わないまでも。
他の女子社員と噂して「カッコいいよね~」と騒ぐ程度で、一切合切恋心なんか抱いてない。
もちろん視線に熱がこもったはずもない。
ましてや怨念なんて酷すぎる。
「か、勘違いしないで! だって私は金曜日まで高津のことっ……!」
そう声を上げて、私はハッとした。
そして、気づく。
「……なるほど。奏美が見てたのは、俺の向かい側のデスクの高津か」
さすがに恭介も真相に気がついたのか、ムッとしたように眉を寄せた。
「まさか、俺は視線の中継地点にいただけだったとは、ね……」
そう呟いて、恭介はガックリとこうべを垂れた。
そんな姿に、私は慌てた。
「そ、そんなっ、何もそこまで落ち込まなくてもっ……」
完全に恭介の一人相撲だけど、さすがにそこまでがっかりされると申し訳ない……と言うか、ほんのちょっと嬉しいと思ってしまうのも女心だ。
「なあんだ。いい子だなんてとんでもなかったなあ。恋愛偏差値ゼロのくせに、男心を弄んで楽しんでる悪い女じゃないか」
「はっ!?」
なんだか酷い言われようだ。
さすがに言い返そうと声を上げると、恭介は私をジッと見つめながら、ニヤッと小さく笑った。
「なあ。俺、今すっごい傷ついてるんだけど。奏美、これ、どう責任とってくれる?」
「えっ……」
何やら物騒な物言いに、私は何度も瞬きをした。
それだけは強く言い切った。
そりゃ……全く見ていない、とは言わないまでも。
他の女子社員と噂して「カッコいいよね~」と騒ぐ程度で、一切合切恋心なんか抱いてない。
もちろん視線に熱がこもったはずもない。
ましてや怨念なんて酷すぎる。
「か、勘違いしないで! だって私は金曜日まで高津のことっ……!」
そう声を上げて、私はハッとした。
そして、気づく。
「……なるほど。奏美が見てたのは、俺の向かい側のデスクの高津か」
さすがに恭介も真相に気がついたのか、ムッとしたように眉を寄せた。
「まさか、俺は視線の中継地点にいただけだったとは、ね……」
そう呟いて、恭介はガックリとこうべを垂れた。
そんな姿に、私は慌てた。
「そ、そんなっ、何もそこまで落ち込まなくてもっ……」
完全に恭介の一人相撲だけど、さすがにそこまでがっかりされると申し訳ない……と言うか、ほんのちょっと嬉しいと思ってしまうのも女心だ。
「なあんだ。いい子だなんてとんでもなかったなあ。恋愛偏差値ゼロのくせに、男心を弄んで楽しんでる悪い女じゃないか」
「はっ!?」
なんだか酷い言われようだ。
さすがに言い返そうと声を上げると、恭介は私をジッと見つめながら、ニヤッと小さく笑った。
「なあ。俺、今すっごい傷ついてるんだけど。奏美、これ、どう責任とってくれる?」
「えっ……」
何やら物騒な物言いに、私は何度も瞬きをした。