浮気者上司!?に溺愛されてます
でも、そんな沈んだ心を知られたくない。
『なんだ、そっか、早く言ってよ! 私がなんとかしてあげる!』
相手から言われた『いいヤツ』って評価だけは失いたくない。
そんな見栄っ張りな気持ちが先に出て、私は気づけばいつも恋のキューピッド役。
まるでどこぞの結婚相談所の熟練おばちゃんのように、『手がけたカップルは○組です!』なんて宣伝できるほど、私は友達や片恋相手の恋を成就させてきた。
当の私は、と言えば……いつもそうやって『いいヤツ』止まりで終わってしまう。
だから二十七歳になった今も、彼氏いない歴=年齢……なんて、まるで化石のようなOLに成り下がってしまった。
学生時代のサークル内でこの状況なら、まだ自分でも笑っていられた。
だけど社会人になってもこんなんで、気づいたら後輩が先に寿退社していくような状況の中、いつまでも熟練おばちゃんでいるわけにはいかない。
なのに、どんなに親しくなっても、いい感じになっても、相手はみんな口を揃えたように、耳だこのセリフを私に言うんだ。
『○○部の××ちゃんが……』
『この間結婚式の二次会で会った△△ちゃんが……』
『合コンで紹介してもらった□□さんが……』
そして、いつだって、そこに私の名前が告げられることはない。
『なんだ、そっか、早く言ってよ! 私がなんとかしてあげる!』
相手から言われた『いいヤツ』って評価だけは失いたくない。
そんな見栄っ張りな気持ちが先に出て、私は気づけばいつも恋のキューピッド役。
まるでどこぞの結婚相談所の熟練おばちゃんのように、『手がけたカップルは○組です!』なんて宣伝できるほど、私は友達や片恋相手の恋を成就させてきた。
当の私は、と言えば……いつもそうやって『いいヤツ』止まりで終わってしまう。
だから二十七歳になった今も、彼氏いない歴=年齢……なんて、まるで化石のようなOLに成り下がってしまった。
学生時代のサークル内でこの状況なら、まだ自分でも笑っていられた。
だけど社会人になってもこんなんで、気づいたら後輩が先に寿退社していくような状況の中、いつまでも熟練おばちゃんでいるわけにはいかない。
なのに、どんなに親しくなっても、いい感じになっても、相手はみんな口を揃えたように、耳だこのセリフを私に言うんだ。
『○○部の××ちゃんが……』
『この間結婚式の二次会で会った△△ちゃんが……』
『合コンで紹介してもらった□□さんが……』
そして、いつだって、そこに私の名前が告げられることはない。