浮気者上司!?に溺愛されてます
心をくすぐる護衛宣言
ランチ休憩の時間が近づいたのを意識して、私は軽くデスクの上を片づけた。
なんとなく頬杖をついてチラッと目線を上げると、一列向こうの島にいる高津が同じタイミングで顔を上げて、私の視線に気づく。
そして、右手で親指を立てると、バチッとウインクしてきた。
それを見て吹き出しそうになりながら、慌てて下を向いて誤魔化した。
今日、ももちゃんは外部研修に行ってて不在。
今朝出勤途中に偶然エレベーターが一緒になった時、高津からランチに誘われたのだった。
お互い特に他の用も入らなかったから、予定通りでOKらしい。
ちょうど切りのいいところだし、少し早いけど……と思いながらパソコンのモニターの電源を切った。
そうしていそいそとランチ用の小さなトートバックにお財布を入れた時、恭介が書類を手にこっちに歩いてくるのが見えた。
まさか、このタイミングで書類の修正!?
さすがにちょっとガッカリしかけた私を素通りして、恭介は私の隣の後輩に声をかけた。
思わず振り仰ぐと、恭介は私のすぐ右側に背を向けて立っていた。
どうやら後輩にデータ集計を頼んでいるらしい。
なんだ。私じゃなかったのか。
なんで『なんだ』なのかも、よくわからない。
それでも、自分が話しかけられると思い込んでいた過剰さに、さすがに恥ずかしい気分になる。
なんとなく頬杖をついてチラッと目線を上げると、一列向こうの島にいる高津が同じタイミングで顔を上げて、私の視線に気づく。
そして、右手で親指を立てると、バチッとウインクしてきた。
それを見て吹き出しそうになりながら、慌てて下を向いて誤魔化した。
今日、ももちゃんは外部研修に行ってて不在。
今朝出勤途中に偶然エレベーターが一緒になった時、高津からランチに誘われたのだった。
お互い特に他の用も入らなかったから、予定通りでOKらしい。
ちょうど切りのいいところだし、少し早いけど……と思いながらパソコンのモニターの電源を切った。
そうしていそいそとランチ用の小さなトートバックにお財布を入れた時、恭介が書類を手にこっちに歩いてくるのが見えた。
まさか、このタイミングで書類の修正!?
さすがにちょっとガッカリしかけた私を素通りして、恭介は私の隣の後輩に声をかけた。
思わず振り仰ぐと、恭介は私のすぐ右側に背を向けて立っていた。
どうやら後輩にデータ集計を頼んでいるらしい。
なんだ。私じゃなかったのか。
なんで『なんだ』なのかも、よくわからない。
それでも、自分が話しかけられると思い込んでいた過剰さに、さすがに恥ずかしい気分になる。