浮気者上司!?に溺愛されてます
「な、なななな……何言っちゃってんの!?」
「いや、俺もちょっと言い方違うかなって思ったんだけど……。だよなあ。特に服装とか変わったわけじゃないし……」
そんなまじまじと見られたら、変な汗吹きそう。
妙な緊張で目線を落としてそっぽを向くと、高津がポンと手を打った。
「ああ、これだ。なんか、一回普通に素通りしても、『あれ?』って一度振り返って確認したくなる感じ」
「全然わかんないんですけど」
まだ言葉を探して唸る高津に苦笑しながら、私はぼんやりと頬杖をついた。
「……でも、まあ……。変に注目されるのは慣れちゃった感じだけど……」
ボソッと呟く声に、は?と聞き返されたけど、私は黙って首を横に振った。
それもこれも、恭介のせいだ。
ただでさえ人目を引く恭介がそばにいると、私まで余計な注目を浴びる。
嫌でも人の目を気にするようになったし、見られて恥ずかしくない自分でいないと……と見栄を張ってしまうのは、二十七歳の女として普通のことだと思う。
別にそれは、恭介の隣にいるからってわけじゃなく、私個人としてのたしなみというか……そんなもの。
今だって、なんとなく視線を感じる。
あえてどこから向けられるかなんて気にはしないけど、ちゃんと気を遣っていれば見られることも恥ずかしくはない。
とは言え……居心地悪いし、窮屈な気分になるのは否めない。
「いや、俺もちょっと言い方違うかなって思ったんだけど……。だよなあ。特に服装とか変わったわけじゃないし……」
そんなまじまじと見られたら、変な汗吹きそう。
妙な緊張で目線を落としてそっぽを向くと、高津がポンと手を打った。
「ああ、これだ。なんか、一回普通に素通りしても、『あれ?』って一度振り返って確認したくなる感じ」
「全然わかんないんですけど」
まだ言葉を探して唸る高津に苦笑しながら、私はぼんやりと頬杖をついた。
「……でも、まあ……。変に注目されるのは慣れちゃった感じだけど……」
ボソッと呟く声に、は?と聞き返されたけど、私は黙って首を横に振った。
それもこれも、恭介のせいだ。
ただでさえ人目を引く恭介がそばにいると、私まで余計な注目を浴びる。
嫌でも人の目を気にするようになったし、見られて恥ずかしくない自分でいないと……と見栄を張ってしまうのは、二十七歳の女として普通のことだと思う。
別にそれは、恭介の隣にいるからってわけじゃなく、私個人としてのたしなみというか……そんなもの。
今だって、なんとなく視線を感じる。
あえてどこから向けられるかなんて気にはしないけど、ちゃんと気を遣っていれば見られることも恥ずかしくはない。
とは言え……居心地悪いし、窮屈な気分になるのは否めない。