浮気者上司!?に溺愛されてます
「俺っ……ほんと、今回ばかりは羽村さんに言葉で殺されても仕方ないって思ってて……!」
「まあ、それは俺も否定しない。あまりの見通しの悪さと見切り発車に、意識飛びそうになったよ。羽村さんが怒鳴らなければ、俺はここで憤死してたな」
「うっ……。それは……申し訳ありませんでしたっ」
恭介に何を言われても頭を下げるしかない高津の前で、恭介は背もたれにふんぞり返って、ふあああ……と大きな欠伸をした。
そこを顔を上げた高津に思いっきり見られて、大きく開けた口を手で覆い隠している。
「……あの。それで……」
「ん?」
「……俺、ツテがなくて、宇宙開発に詳しい専門家とか、どう当たっていいかわからないんです」
「俺を頼るのは奥の手にしろ。お前、もっと仕事に興味持てば? 他のヤツは宇宙とか地球とかを説いた本買って読んだりしてるらしいぞ」
その著者を当たるっていう手もあるだろうが、と呟く恭介に、高津は顔を真っ赤にしたまま、はいっと俯いた。
そして私はどうしてもそこに突っ込みたい気分になる。
「……ちなみに課長はそういうの興味持って読むんですか?」
「読むわけないだろ。新聞記事でも十分わかる。宇宙やらロケットやらは、小難しく調べて現実味が強くなったらちっとも面白くない。夢があるからいいんだよ」
当たり前のようにシレッとそう言って、呆れる私の前で、もう一度大きな欠伸をした。
「まあ、それは俺も否定しない。あまりの見通しの悪さと見切り発車に、意識飛びそうになったよ。羽村さんが怒鳴らなければ、俺はここで憤死してたな」
「うっ……。それは……申し訳ありませんでしたっ」
恭介に何を言われても頭を下げるしかない高津の前で、恭介は背もたれにふんぞり返って、ふあああ……と大きな欠伸をした。
そこを顔を上げた高津に思いっきり見られて、大きく開けた口を手で覆い隠している。
「……あの。それで……」
「ん?」
「……俺、ツテがなくて、宇宙開発に詳しい専門家とか、どう当たっていいかわからないんです」
「俺を頼るのは奥の手にしろ。お前、もっと仕事に興味持てば? 他のヤツは宇宙とか地球とかを説いた本買って読んだりしてるらしいぞ」
その著者を当たるっていう手もあるだろうが、と呟く恭介に、高津は顔を真っ赤にしたまま、はいっと俯いた。
そして私はどうしてもそこに突っ込みたい気分になる。
「……ちなみに課長はそういうの興味持って読むんですか?」
「読むわけないだろ。新聞記事でも十分わかる。宇宙やらロケットやらは、小難しく調べて現実味が強くなったらちっとも面白くない。夢があるからいいんだよ」
当たり前のようにシレッとそう言って、呆れる私の前で、もう一度大きな欠伸をした。