浮気者上司!?に溺愛されてます
そして今日も、私は残業もそこそこにオフィスを出て、寄り道もせずにまっすぐ帰った。
食事の支度をしてから、なんとなく先にシャワーを浴びた。
そうしている間も、この水音が漏れて聞こえているんじゃないかと思うと落ち着かない。
カラスの行水並みの短さでバスルームを出てしっかり部屋着を着込むと、キッチンに立って鍋を火にかけた。
沸々と煮立つ音を聞きながら、私はそおおっと玄関に足を忍ばせて、覗き窓から外の様子を窺う。
小さな隙間から見えるのは、誰もいない共同通路。
だけど私はわかっている。
このドアを開ければすぐ恭介の背中にぶつかって、大きく開くことはないんだ。
あの夜から三日目……。
恭介は宣言通り、昨夜もその前も私の護衛をしてくれていた。
私と同じ時間に仕事を切り上げて、オフィスビルのエントランスで合流して、一緒にマンションまで帰ってくる。
そして私が部屋に入った後は、こうして夜が更けるまでドアの前に座り込んで、怪しい人がいないかどうか見張ってくれている。
もちろん、初日の夜にそんな行動を止めようとした。
それでも恭介は聞き入れてくれなかった。
昨夜も『むしろ恭介の方が不審者だ』となだめようとしたけれど。
恭介はまったく取り合わず、私を部屋に閉じ込めた状態で自分はその通路にペタンと腰を下ろしてしまう。
さすがに、こう毎日……ともなると、マンションの他の住民から通報されかねない。
それに、恭介は本当に私の部屋の電気が消えるまでそこにずっとそうしているから、三日目ともなると恭介の身体の方が心配だった。
食事の支度をしてから、なんとなく先にシャワーを浴びた。
そうしている間も、この水音が漏れて聞こえているんじゃないかと思うと落ち着かない。
カラスの行水並みの短さでバスルームを出てしっかり部屋着を着込むと、キッチンに立って鍋を火にかけた。
沸々と煮立つ音を聞きながら、私はそおおっと玄関に足を忍ばせて、覗き窓から外の様子を窺う。
小さな隙間から見えるのは、誰もいない共同通路。
だけど私はわかっている。
このドアを開ければすぐ恭介の背中にぶつかって、大きく開くことはないんだ。
あの夜から三日目……。
恭介は宣言通り、昨夜もその前も私の護衛をしてくれていた。
私と同じ時間に仕事を切り上げて、オフィスビルのエントランスで合流して、一緒にマンションまで帰ってくる。
そして私が部屋に入った後は、こうして夜が更けるまでドアの前に座り込んで、怪しい人がいないかどうか見張ってくれている。
もちろん、初日の夜にそんな行動を止めようとした。
それでも恭介は聞き入れてくれなかった。
昨夜も『むしろ恭介の方が不審者だ』となだめようとしたけれど。
恭介はまったく取り合わず、私を部屋に閉じ込めた状態で自分はその通路にペタンと腰を下ろしてしまう。
さすがに、こう毎日……ともなると、マンションの他の住民から通報されかねない。
それに、恭介は本当に私の部屋の電気が消えるまでそこにずっとそうしているから、三日目ともなると恭介の身体の方が心配だった。