セントポーリア
放課後…
有村と一緒に帰りたいと思った。
が、先輩に手紙で呼び出された。
相手はよく話しかけてくれる雪菜先輩だ。
手紙に書いてあった通り、玄関にいくと先輩がいた。
「俊哉くん、来てくれたんだ!」
そう言って先輩が俺に抱きついてきた。
先輩はこういう人だ。
「先輩が呼んだんじゃないすか」
それをさりげなく避ける俺。
「私ね、俊哉くんのこと好きなんだ」
「えっ」
「付き合ってほしいな」
上目遣いで俺を見る先輩。