セントポーリア
「あー、もう…タイミング」
春瀬くんがそうつぶやいてから、私の頭を優しく撫でた。
「今日、流星群が見れるんだ」
「流星群?」
「…一緒に見たい」
そっぽ向きながらそう言った。
春瀬くん、頑張って隠してるのかもしれないけど、
耳が赤いから赤面してるの分かるよ…
そういうところも、とても愛おしく感じる。
「私も見たい」
「じゃあ、今日の夕方にここに集合な」
今日、春瀬くんと流星群が見れるんだ…。