セントポーリア
誰もいない道。
ここの道は一人じゃ危ないからって、俊哉といる時だけしか通ってない。
その時、
「彩葉」
俊哉が立ち止まった。
「え?っん…」
突然キスをされた。
いつもと違う、大人のキス。
「んっ…とし、や?」
こんなキス初めてだよー!!
「俺、本当に彩葉のこと大好き」
「私も、大好きだよ」
「ずっとそばにいて欲しい」
そう言って、私の左手の小指に触れた。
「薬指はまだ待っててな」
「わぁ…」
ピンキーリング…