セントポーリア
懐かしい
次の日、学校の図書室。
最近私は花言葉に興味を抱いている。
いつも何気なく見ている花にも意味があるってどんどん知っていくのが楽しいんだ。
「んーっ…と」
と、届かない…。
背伸びして精一杯腕を高く上げて、やっと届いたその瞬間。
「いやっ…!」
たくさんの本が私の頭の上に落ちてきた。
痛いはずなのに、痛くない。
そして、体には温もりを感じる。
「大丈夫?」
昨日の男の人が私を抱きしめていた。
「?!?!」
私はびっくりしてすぐに離れた。
そ、そっか…
たまたま私のピンチに助けてくれたんだ。
あー、私ってば昨日から失礼なことばっかり…。