セントポーリア





私の家の近くについた。



「あの、結城さん。もう近くなので!ありがとうございました」




「そうなんだ。気をつけてね」



そう言って彼は元の道を歩いて行った。



と、思ったけど一度振り返って…



「彩葉ちゃんは、笑顔の方が似合うね」



「え?」



「それだけ。じゃあまたね」











先輩は優しい。



まだ出会ってすごく日が浅いのにこうやって私を励ましてくれる。



その優しさに甘えて、私はこの人を俊哉と重ねてる。最低だね。



重ねてるからかな、



意識してしまう。



この人は俊哉じゃない、分かってるよ。



ごめんなさい。



少しの期間だけ…許して下さい。
















< 88 / 88 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop