彼女の薬指(仮)
数年前から中高一貫校になったこの学校。元々は高校だけだったのを使ってない教室と少しの増築で中等部を開設した。よって同じ敷地内に高校と中学がある感じ。そのため体育館や学食はもともとの高校の時につかっていたものだけなので、高等部中等部と共同利用になっている。学食だってものすごく広いわけではなく限りある広さ。そのため高等部と中等部を同じ時間に昼休みにしてしまうと、パンク状態になるため、30分の時間差をつけている。先に中等部の昼休みがはじまり、その30分後高等部の昼休みが始まる。
学食に高等部2年生の神崎幸弥先輩(かんざき ゆきや)がきたということは、そろそろ中等部の昼休みが終わるということを示す。
それじゃぁと、空になったラーメン鉢の乗ったトレーをもって立ち上がろうとしたその瞬間。本当にその瞬間。あとほんの数秒違っていたら立ち上がれていたであろうが、けたたましい黄色い声に立ち上がるすべをなくした。
学食に高等部2年生の神崎幸弥先輩(かんざき ゆきや)がきたということは、そろそろ中等部の昼休みが終わるということを示す。
それじゃぁと、空になったラーメン鉢の乗ったトレーをもって立ち上がろうとしたその瞬間。本当にその瞬間。あとほんの数秒違っていたら立ち上がれていたであろうが、けたたましい黄色い声に立ち上がるすべをなくした。