麗雪神話~理の鍵人~
第六章 理の塔
1
理の塔の巨大な入り口にひしめく、人々の姿が見える。
鎧の兵たち―おそらくレコンダムの兵たちだ。
そして、彼らを塔の中に入らせまいと立ちはだかり戦う、仲間たちの姿も見えた。
短剣を構えるサラマス。
同じく短剣で応戦するシルフェ。
長剣を振り下ろすボリス。
そして―――
「―――――!!」
声にならなかった。
その姿を見つけた瞬間、セレイアはまっすぐに、彼の下へと駆け出していた。
周囲の何も、目に入らない。
セレイアは人波をすり抜け、ひたすら走り、そして―
その人の腕の中に、迷いなく飛び込んだ。
「ディセル――――ッ!!」
鎧の兵たち―おそらくレコンダムの兵たちだ。
そして、彼らを塔の中に入らせまいと立ちはだかり戦う、仲間たちの姿も見えた。
短剣を構えるサラマス。
同じく短剣で応戦するシルフェ。
長剣を振り下ろすボリス。
そして―――
「―――――!!」
声にならなかった。
その姿を見つけた瞬間、セレイアはまっすぐに、彼の下へと駆け出していた。
周囲の何も、目に入らない。
セレイアは人波をすり抜け、ひたすら走り、そして―
その人の腕の中に、迷いなく飛び込んだ。
「ディセル――――ッ!!」