麗雪神話~理の鍵人~
3
光る階段を駆けるうち、ここの持つ不思議な光ではない、太陽の光が射しこんできたのがわかった。
だんだん周囲が明るくなってくる。
びゅうびゅうと唸る風のもとに、セレイアたちは飛び出した。
「外………?」
ここから先は、階段が外についているようだった。
風にさらわれる髪をおさえて何気なく下を見下ろして、セレイアは一瞬硬直した。
遥か下方―雲海の彼方に、天上界の神々の庭がすべて見える。
それほどにここの高度が高かったのだ。
思わず頭上を見上げると、その空は青空と言うより宇宙を感じさせる色合いをしている。
「うそ……私たち、こんなにのぼってきたの?」
そんなはずがないことは分かり切っていたが、誰かに問いかけずにはいられなかった。
「そうみたい、だね……」
ディセルも驚愕の表情を隠せないようだ。
ポックだけが、驚きと言うより、神妙な顔つきで黙っている。
だんだん周囲が明るくなってくる。
びゅうびゅうと唸る風のもとに、セレイアたちは飛び出した。
「外………?」
ここから先は、階段が外についているようだった。
風にさらわれる髪をおさえて何気なく下を見下ろして、セレイアは一瞬硬直した。
遥か下方―雲海の彼方に、天上界の神々の庭がすべて見える。
それほどにここの高度が高かったのだ。
思わず頭上を見上げると、その空は青空と言うより宇宙を感じさせる色合いをしている。
「うそ……私たち、こんなにのぼってきたの?」
そんなはずがないことは分かり切っていたが、誰かに問いかけずにはいられなかった。
「そうみたい、だね……」
ディセルも驚愕の表情を隠せないようだ。
ポックだけが、驚きと言うより、神妙な顔つきで黙っている。