麗雪神話~理の鍵人~
セレイアは、時間を見つけてはポックの墓のそばに佇んでいることが多かった。
「セレイア、ここにいたんだね」
ディセルはここ数日たいへん忙しそうにしていて、なかなか会う時間がなかった。
だが久々に会えた嬉しさより、その表情にセレイアは驚いた。
なんて暗い顔をしているのだろう。
記憶を取り戻し、悲しみはありつつも前を向いて、意気揚々と仕事に励んでいるのではないかと、思っていたのに。
やはりポックの死が痛手となっているのだろうと、セレイアは思った。
「セレイア、君を連れて行きたいところがあるんだ」
ディセルに手を取られると、ほんのりと心が温かくなり、彼の表情のことは気にならなくなった。
彼の浮かべた笑みがひどく悲しげなことも、全部ポックのことが原因と思っていた。
(これからここで、私は生きていく)
ディセルのそばで。
(それってつまり…結婚するってこと!?)
そう思ったら、ぽんっとセレイアは真っ赤になった。
ディセルの顔が見られない。
(きゃーーーっ!!)
セレイアは、幸せだった。
「セレイア、ここにいたんだね」
ディセルはここ数日たいへん忙しそうにしていて、なかなか会う時間がなかった。
だが久々に会えた嬉しさより、その表情にセレイアは驚いた。
なんて暗い顔をしているのだろう。
記憶を取り戻し、悲しみはありつつも前を向いて、意気揚々と仕事に励んでいるのではないかと、思っていたのに。
やはりポックの死が痛手となっているのだろうと、セレイアは思った。
「セレイア、君を連れて行きたいところがあるんだ」
ディセルに手を取られると、ほんのりと心が温かくなり、彼の表情のことは気にならなくなった。
彼の浮かべた笑みがひどく悲しげなことも、全部ポックのことが原因と思っていた。
(これからここで、私は生きていく)
ディセルのそばで。
(それってつまり…結婚するってこと!?)
そう思ったら、ぽんっとセレイアは真っ赤になった。
ディセルの顔が見られない。
(きゃーーーっ!!)
セレイアは、幸せだった。