麗雪神話~理の鍵人~
「…ごめんね、名前を聞いてもいい?」
「…………ポック、だけど」
「ポック、記憶はすぐに取り戻して見せるから、安心して。とりあえずセレイア、俺の故郷を案内するから、一緒に来てほしい。
ポックも来るかい?」
ポックはまだ衝撃冷めやらぬ顔をしていたが、それでも小さく「…行く」と答えて後をついてきた。
ぼそぼそと小さく呟く声が、すぐそばにいたセレイアの耳に届いた。
「おいらにここに住んでいいって言ってくれたのは、庭の主のスノーティアスなのに…。おいらのこと、忘れちゃうなんて………」
(そっか。ポックとディセルは、仲の良い友達だったのね)
ディセルの記憶が早く完全なものとなるといい。
傷ついた様子のポックを見ていると、改めてそう思った。
「…………ポック、だけど」
「ポック、記憶はすぐに取り戻して見せるから、安心して。とりあえずセレイア、俺の故郷を案内するから、一緒に来てほしい。
ポックも来るかい?」
ポックはまだ衝撃冷めやらぬ顔をしていたが、それでも小さく「…行く」と答えて後をついてきた。
ぼそぼそと小さく呟く声が、すぐそばにいたセレイアの耳に届いた。
「おいらにここに住んでいいって言ってくれたのは、庭の主のスノーティアスなのに…。おいらのこと、忘れちゃうなんて………」
(そっか。ポックとディセルは、仲の良い友達だったのね)
ディセルの記憶が早く完全なものとなるといい。
傷ついた様子のポックを見ていると、改めてそう思った。