麗雪神話~理の鍵人~
「おまえら、何者だ…!?」
彼は身構える。
男たちは彼の姿を見て、あからさまに嘲りの表情を浮かべた。
「なんだなんだ、天上界の神々ってのは、こんなのなのか?」
「ちょろいな。やっちまえ」
男たちはいきなり武器を振りかざし、彼へと襲い掛かってきた。
彼は残念ながら、戦う術を持たない。
自分でも自覚している、神とは違う、弱い生き物なのだ。
振り下ろされた剣をなんとかかわしたが、背後の樹氷の一部が粉々になった。
キラキラと降り注ぐ氷の粒。
その中を慌てて逃げようとしたがかなわず、無理やり捕えられてしまう。
「わあ! やめろ! 放せ!」
鋭い剣の切っ先が、彼へと迫る。
(助けて)
こんな時思い浮かぶ名は、たったひとつだけだった。
「助けて…!
スノーティアス……!!」
彼は身構える。
男たちは彼の姿を見て、あからさまに嘲りの表情を浮かべた。
「なんだなんだ、天上界の神々ってのは、こんなのなのか?」
「ちょろいな。やっちまえ」
男たちはいきなり武器を振りかざし、彼へと襲い掛かってきた。
彼は残念ながら、戦う術を持たない。
自分でも自覚している、神とは違う、弱い生き物なのだ。
振り下ろされた剣をなんとかかわしたが、背後の樹氷の一部が粉々になった。
キラキラと降り注ぐ氷の粒。
その中を慌てて逃げようとしたがかなわず、無理やり捕えられてしまう。
「わあ! やめろ! 放せ!」
鋭い剣の切っ先が、彼へと迫る。
(助けて)
こんな時思い浮かぶ名は、たったひとつだけだった。
「助けて…!
スノーティアス……!!」