麗雪神話~理の鍵人~
「あんなに大事そうに雪の庭を案内するんだ、大切な友達なのかと思って」
「ともだち………」
(私はディセルの、なんなんだろう)
考えたこともなかった。
けれど考えれば、「友達」という答えが出てくるはずだった。
それなのに今のセレイアは、その答えに納得がいかない気がしている。
…なぜだろう。
(ただの旅の仲間、よね。
でもディセルは私を………私はディセルを………)
そこまで考えて、セレイアはぼっと赤面した。
「あれ、セレイア、顔が赤いぞ? はは~ん」
じとっとこちらに半目を向けるポックに、セレイアはたじろぐ。
「な、なによ」
「ひょっとしてお前、スノーティアスのことが好きなのか?」
「ええっ!?」
直球である。
セレイアが赤くなったり青くなったりしていると、ポックが小さな手でぽん、とセレイアの肩を叩いた。
「ともだち………」
(私はディセルの、なんなんだろう)
考えたこともなかった。
けれど考えれば、「友達」という答えが出てくるはずだった。
それなのに今のセレイアは、その答えに納得がいかない気がしている。
…なぜだろう。
(ただの旅の仲間、よね。
でもディセルは私を………私はディセルを………)
そこまで考えて、セレイアはぼっと赤面した。
「あれ、セレイア、顔が赤いぞ? はは~ん」
じとっとこちらに半目を向けるポックに、セレイアはたじろぐ。
「な、なによ」
「ひょっとしてお前、スノーティアスのことが好きなのか?」
「ええっ!?」
直球である。
セレイアが赤くなったり青くなったりしていると、ポックが小さな手でぽん、とセレイアの肩を叩いた。