麗雪神話~理の鍵人~
第二章 叶わぬ想い
1
ごつごつとした岩の感触を背に感じて、ボリスは目を覚ました。
重い瞼を持ち上げる。
視界いっぱいに広がるのは、空だ…と思う。というのも、昼の青空と夜の宇宙の空が、交互に同心円状に広がる摩訶不思議な空だったからだ。
そんな空だと言うのに、どこからか太陽の光が、じりじりと焼けるように強く、降り注いできている。
暑い。
「…………」
ここがどこなのか、何がどうなっているのか、にわかには思い出せなかった。
しかし視界の隅に倒れているエメラルドグリーンの髪の人影を見つけた時、ボリスはすべてを思い出した。
がばりと身を起こし、隣のエメラルドグリーンの髪の人影を揺すって起こす。
「おい、シルフェ、シルフェ、しっかりしろ」
「う…ん……」
エメラルドグリーンの髪の人影シルフェは身じろぎし、やがてゆっくりと目を覚ました。
ぼんやりとした彼女の視線の焦点が合う。
「この、空…そっか、私たち、天上界に帰ってきたんだったわ」
重い瞼を持ち上げる。
視界いっぱいに広がるのは、空だ…と思う。というのも、昼の青空と夜の宇宙の空が、交互に同心円状に広がる摩訶不思議な空だったからだ。
そんな空だと言うのに、どこからか太陽の光が、じりじりと焼けるように強く、降り注いできている。
暑い。
「…………」
ここがどこなのか、何がどうなっているのか、にわかには思い出せなかった。
しかし視界の隅に倒れているエメラルドグリーンの髪の人影を見つけた時、ボリスはすべてを思い出した。
がばりと身を起こし、隣のエメラルドグリーンの髪の人影を揺すって起こす。
「おい、シルフェ、シルフェ、しっかりしろ」
「う…ん……」
エメラルドグリーンの髪の人影シルフェは身じろぎし、やがてゆっくりと目を覚ました。
ぼんやりとした彼女の視線の焦点が合う。
「この、空…そっか、私たち、天上界に帰ってきたんだったわ」