麗雪神話~理の鍵人~
2
きらきらと輝く、寄せて返す波。
その青は深くどこまでも澄んで、吸い込まれそうだとボリスは思った。
足元には、さらさらとした感触の、真っ白な砂浜。
そのすぐそばに、大理石の美しい城館が建っていた。
―ここが“水の庭”。
水の神ディーネリアが住むという場所。
城館の正面入り口前には、高く低く惜しげもなく水を噴きあげる噴水がいくつもあった。
あちこちに水路が設けられ、城内を船で行き来できるようになっているようだ。
いかにも涼しげで、気持ちの良い場所だと思う。
ここに来るまでにシルフェの“風の庭”も通ってきたが、そこも風が吹き抜ける気持ちの良い草原地帯だった。どちらも甲乙つけがたい美しさだが…やはり風の庭の方に惹かれるかもしれない。
風は……シルフェそのものだから。
そんなことを考えながら、サラマスとシルフェと共に城館の門をくぐった。
その青は深くどこまでも澄んで、吸い込まれそうだとボリスは思った。
足元には、さらさらとした感触の、真っ白な砂浜。
そのすぐそばに、大理石の美しい城館が建っていた。
―ここが“水の庭”。
水の神ディーネリアが住むという場所。
城館の正面入り口前には、高く低く惜しげもなく水を噴きあげる噴水がいくつもあった。
あちこちに水路が設けられ、城内を船で行き来できるようになっているようだ。
いかにも涼しげで、気持ちの良い場所だと思う。
ここに来るまでにシルフェの“風の庭”も通ってきたが、そこも風が吹き抜ける気持ちの良い草原地帯だった。どちらも甲乙つけがたい美しさだが…やはり風の庭の方に惹かれるかもしれない。
風は……シルフェそのものだから。
そんなことを考えながら、サラマスとシルフェと共に城館の門をくぐった。