麗雪神話~理の鍵人~
3
一方上空のシルフェとサラマスは。
一斉に放たれる無数の矢からなんとかして身を守るので、精一杯だった。
最初は橋さえ落せればいいと、簡単に考えていたが、事態はそう単純ではなかった。
サラマスがぶつけた燃え盛る炎の球も、シルフェの鋭い風の刃も、おそらくヴェインの力によるシールドで、橋にぶつかる前に弾かれてしまったのだ。
そのシールドを何とかして破ろうと苦戦しているうちに、弓矢で集中狙いされることになってしまった。
後手にまわっているうちに、兵たちが次々と橋を渡り切っていく。
「くぅ! サラマス、橋の向こうに炎を!」
「わかった! てやっ!」
特大の炎の球を、サラマスは橋を渡り切った兵たちめがけて投げた。
しかし―――――
「!!」
炎は橋の向こうに至るなりしゅんと消えうせた。
橋の向こうはすでに理の領域なのだ。
神々の力は無力化されてしまう。
「どうする!? サラマス!!」
一斉に放たれる無数の矢からなんとかして身を守るので、精一杯だった。
最初は橋さえ落せればいいと、簡単に考えていたが、事態はそう単純ではなかった。
サラマスがぶつけた燃え盛る炎の球も、シルフェの鋭い風の刃も、おそらくヴェインの力によるシールドで、橋にぶつかる前に弾かれてしまったのだ。
そのシールドを何とかして破ろうと苦戦しているうちに、弓矢で集中狙いされることになってしまった。
後手にまわっているうちに、兵たちが次々と橋を渡り切っていく。
「くぅ! サラマス、橋の向こうに炎を!」
「わかった! てやっ!」
特大の炎の球を、サラマスは橋を渡り切った兵たちめがけて投げた。
しかし―――――
「!!」
炎は橋の向こうに至るなりしゅんと消えうせた。
橋の向こうはすでに理の領域なのだ。
神々の力は無力化されてしまう。
「どうする!? サラマス!!」