麗雪神話~理の鍵人~
第五章 今限りの協定
1
…ここはどこだろう。
暗い、暗いトンネルの中だ。
物音は何も聞こえない。
セレイアはただよろよろと、萎える足に力を入れて、歩いている。
まっすぐ前に進んでいるのかどうかも、あたりが暗すぎてわからない。
不意に、暗闇の向こうに光が見えた。
その光が道しるべとなり、セレイアの足に力が戻る。
あそこに向かって行けばいい。
あそこまで行こう。
そう思うだけで心に力がわく。
しっかりとした足取りで、歩いて行く。
光はどんどん大きくなり、その向こうに美しい景色が見えた。
色とりどり、一面の花畑だ。
なんて美しい場所なのだろう。
もうすぐたどり着ける。
セレイアが足を速めた時、花畑の中にたたずむ人影をみつけた。
黒髪、黒い瞳を持つ、鋭利な美貌の青年だ。
彼のことを、セレイアは知っていた。
『ヴァルクス…!!』
暗い、暗いトンネルの中だ。
物音は何も聞こえない。
セレイアはただよろよろと、萎える足に力を入れて、歩いている。
まっすぐ前に進んでいるのかどうかも、あたりが暗すぎてわからない。
不意に、暗闇の向こうに光が見えた。
その光が道しるべとなり、セレイアの足に力が戻る。
あそこに向かって行けばいい。
あそこまで行こう。
そう思うだけで心に力がわく。
しっかりとした足取りで、歩いて行く。
光はどんどん大きくなり、その向こうに美しい景色が見えた。
色とりどり、一面の花畑だ。
なんて美しい場所なのだろう。
もうすぐたどり着ける。
セレイアが足を速めた時、花畑の中にたたずむ人影をみつけた。
黒髪、黒い瞳を持つ、鋭利な美貌の青年だ。
彼のことを、セレイアは知っていた。
『ヴァルクス…!!』