ゴールデン☆キャット
尊の肩は激しく上下している。


ギュッと抱き付いた。



「私はもう大丈夫だから……もう、いい……っ、ありがとっ……尊、助けに来てくれてありが__っ!」



突然抱きしめられ、私はあっという間に尊の腕の中におさまった。


張りつめていた糸が完全に緩んだのか、ドッと涙が溢れた。


もう声も我慢できなかった。



「ごめんな……。」



尊の辛そうな声が聞こえて、胸が苦しくなった。


尊は悪くない。


だからそんな風に謝んないでよ……そう言いたいのに、しゃくりあげているせいで上手く喋れなかった。


そんな中先生がやってきて、何やら慌てた様子でワーワー怒鳴っていた。


先生が何を言っていたのかよく覚えていない。


私はそれどころじゃなかった。
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