ゴールデン☆キャット
桐生君の手をグッと握り返した。



「桐生君が助けに来てくれなかったら私は暴行されてました。」



談話室が静まり返った。


この状況が怖くないわけじゃない。


怖いけどちゃんと言えたのは蒼が味方で居てくれるから。


桐生君が守ってくれるから。



「でたらめな事を言わないでちょうだい!!」



先輩のお母さんの今日一番の怒鳴り声が響いた。


空いている手で拳を握った。


胸がバクバクしてる。


ゆっくり息を吐いて、スカートのポケットからスマホを取りだした。



「それっ__っ!?」




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