ゴールデン☆キャット
校門に着くと、見るからに高級そうな黒塗りの車が止まっていた。


桐生君のお母さんに促されるまま蒼と私は後部座席に乗り込んだ。


桐生君も乗り込んで三人で座ってるのに窮屈な感じがしない。


車内も勿論高級そうで緊張する。



「俺まですみません。」

「いいの、いいの、気にしないで。」



桐生君のお母さんは私だけじゃなくて、蒼も学校へ送ると言ってくれた。


それより運転席に居るスーツをキッチリ着た男性に目がいってしまう。


もしかして……。



「桐生君のお父さん?」



小さい声で聞くと桐生君は「ぶっ」っと吹き出した。


ツボに入ったのか、お腹を抱えて笑っている。


何!?



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