ゴールデン☆キャット
まーでも私の聞き間違いというか、勘違いかもしれないし……。


どうなのかな?と考えて歩いていたら、階段を上ったところで笹野さんと鉢合わせた。



「さ、笹野さん!」



横を通り過ぎた笹野さんを思わず呼び止めてしまった。



「何?」



私の事嫌いな筈なのに無視はしないんだよね。



「ちょっと、用もないのに呼び止めたわけ?」

「あ……えっと……彼氏と上手くいってる?」

「はぁ? 何であんたにそんな事聞かれなきゃいけないわけ?」

「いや、うん……そうだよね……。」

「マジ何なの? 意味わかんない。」



笹野さんは怪訝そうな顔をして、直ぐに私に背を向けて階段を下りていった。


そりゃ私なんかに聞かれても「は?」ってなるよね。


友達でもないのになんであんな事聞いちゃったんだろう。

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