ゴールデン☆キャット
そう言って尊は近くに置いてあった大きめの紙袋を広げてワンピースを入れた。


尊の手によって次々と洋服やら小物が紙袋の中に入っていく。


私はそれを唖然と見てるしか出来なかった。


自分じゃどれ選べばいいか分かんないし、助かるけど……。



「こんなもんじゃね?」

「え!? こんなにいいの!?」

「もっと持って帰れば?って思うけど、荷物増え過ぎたら帰り大変だろ?」



この量でも十分大変なんですけど……。


でも尊が選んでくれたって事は、尊が好きなファッションって事だもんね。


持って帰って尊の好みを勉強しよう。



「ありがとう。」



袋にまとめた荷物はクローゼットに置いたままにして、尊の部屋に移動した。


男の人の部屋って蒼と宗助君の部屋にしか入った事ないから、変な感じ。


ここに入った事ある女の子って何人くらいいるんだろう……。

< 158 / 180 >

この作品をシェア

pagetop