ゴールデン☆キャット
毎回嫌な方向に考えちゃう自分がイヤ。



「綺麗にしてるんだね。」

「汚してると母さんに勝手に捨てられるからなー。」

「あはは、そうなんだ。」

「んな事より、こっちに来いよ。」



腕を掴まれ引っ張られた。


倒れる様にソファーに座った。


すると尊は私の膝の上に頭を載せた。


いつもの体勢だ。


こうして甘えてくれることが凄く嬉しい。



「あのさ、私お家に来ない方が良かった?」

「え? 何で?」

「いや、だって……相浦君に尊のお家の住所教えてって言ったら、尊に確認するって言ってたから、来ない方が良かったんじゃないかなって思って……。」

「来てほしくないわけないじゃん。 会いたかったし。」

「本当?」

「あはは、ほんとー。」

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