ゴールデン☆キャット

尊に笑いながら頬っぺたをムニっと摘ままれた。



「家の事情が特殊？っつーか、変わってんだよね。　だからあんま人を中に入れない様にしてるっつーのはあるけど、信じてる奴は別。　まー豊も家の事情知ってるし、念のため確認してくれたって感じ。」

「……特殊って？」

「まー俺も詳しく聞いてるわけじゃないけど、オヤジの奴が幅広く仕事してるらしくって中には危ない連中もいるらしいんだよね。　だから家はセキュリティー関係が厳しいってわけ。」



幅広く……尊のお父さんってどんな仕事してる人なんだろう。


気になるけど、知らない方がいいような気もする。


うーん……っと考えていたら、尊の手が頬に触れた。


上半身を起こす様に、尊の顔が近付いてくる。


これって……。


ドキドキしながら目を閉じた。


すぐそばにほんのり熱を感じる。


どんどん心拍数が上がっていく。


……？？