ゴールデン☆キャット
気付けばもう直ぐで四時間目が終わってしまいそうだった。
尊からは“何処いんの!?”とメールが届いていて、“学校の中にはいるけど、ちょっとまだ戻れなさそう。 戻ったら詳しく話す”と返事を返した。
「なんでまだいんの?」
漸く泣き止んだ笹野さんからは冷たい一言。
「分かんないけど……放っておけなかったから……」
「あんた意外とお節介だね」
「……前に助けてくれたでしょ? だから私も何か力になれる事があれば力になりたい」
「馬鹿じゃないの。 あんなの私が気に入らなかっただけで、別に助けたわけじゃないし」
「それでも嬉しかったから」
「あっそ」
泣きはらした目を伏せた笹野さんの口元が、微かに笑った気がした。
_キーンコーンカーンコーン……。
四時間目が終わる音が鳴り響いた。
「ちょっと付き合って」
尊からは“何処いんの!?”とメールが届いていて、“学校の中にはいるけど、ちょっとまだ戻れなさそう。 戻ったら詳しく話す”と返事を返した。
「なんでまだいんの?」
漸く泣き止んだ笹野さんからは冷たい一言。
「分かんないけど……放っておけなかったから……」
「あんた意外とお節介だね」
「……前に助けてくれたでしょ? だから私も何か力になれる事があれば力になりたい」
「馬鹿じゃないの。 あんなの私が気に入らなかっただけで、別に助けたわけじゃないし」
「それでも嬉しかったから」
「あっそ」
泣きはらした目を伏せた笹野さんの口元が、微かに笑った気がした。
_キーンコーンカーンコーン……。
四時間目が終わる音が鳴り響いた。
「ちょっと付き合って」