ゴールデン☆キャット
何処行くんだろう?


一緒に歩いてるけど笹野さんは一言も話さない。


でも声かけられる雰囲気じゃなくて、黙って隣を歩いた。


あれ?


ここって……。


2年生のフロア?だよね?


普段来ることないから緊張する。



「ちょっ、笹野さ__」



慣れた感じで教室に入っていく笹野さんの後を慌てて追った。


笹野さんの彼氏のクラス?



「何のよう?」



彼女に対する言葉とは思えないくらい冷たい。


やな感じ。


_ブチッ。


え?


え!?


笹野さんはいきなり首につけているネックレスを引きちぎった。


そのネックレスを机の上に投げ置いた。



「これ返す。 今までありがと、じゃあね。 行こ」

「あ、う、うん」



みんな唖然とする中2人で教室を出た。



「あースッキリした。 スッキリしたらお腹空いた」



スカートの中でスマホが震えた。


あ!


連絡してなかった!



「もしもし!」

「何処いんの?」

「今2年生のフロ__」

「ミーコ! お腹空いた! お昼ご馳走して〜〜!!」



スマホに向かって笹野さんが大きな声で話しかけてきた。


尊は「しゃーねーから今日はみんなで食べるか」といって、その日は初めて尊、相浦君、笹野さんの4人でご飯を食べた。






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