ゴールデン☆キャット
◆第9話 バッタリ
「ふぁぁぁ……」



あくびが止まらない。


そりゃそうだ。


なんせまだ朝の６時半。


久しぶりにこんなに早い時間から動く。



「何かいる？」

「アイスカフェラテ〜」



車を止めた蒼は琴ちゃんとコンビニに入って行った。


今日は久しぶりの旅行。


蒼の運転する車に乗ったのは久しぶり。


蒼は運転が上手だと思う。


免許持ってないから本当にそうかは分かんないけど、乗ってて不安はない。


蒼が疲れたら交代で琴ちゃんが運転するしてくれる事になってるけど、じつは少し……いや、かなり不安だ。


琴ちゃんは免許を取ってまだ一月くらいで、私は琴ちゃんが運転する車に乗ったことがない。


蒼曰く、普通の道なら大丈夫だろうとのこと。



「ありがと」



買ってきてもらったカフェラテを飲んだ。



「尊君って良いところに住んでるんだね〜」

「うん、高級住宅街で初めて行った時緊張したよ」

「だよね。 私も友達で住んでる子いるけど、行くの緊張するもん」



そう言って琴ちゃんは笑った。




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