ゴールデン☆キャット

もう数えきれないくらい桐生君とお昼休みを一緒に過ごしている。


最初はあんなに嫌だったのに、今では慣れたのか桐生君が居るのが当たり前になってる。



「もう教えてあげれば？」

「何を？」

「阿久津先輩と綾瀬先輩との関係。」

「あーそれ？　その内忘れるっしょ。」



未だに笹野さんは阿久津先輩たちと桐生君の関係性を気にしていて、桐生君は何も言わないから相浦君が餌食になっている。



「相浦君が気の毒。　ってかあんな言い方されたら誰だって気になるでしょ。」

「ふ〜ん……涼宮も気になってんの？」

「気になってやってる。」

「あはは、『気になってやってる。』って何だよ。　「気に掛けてくれてありがとー。」とか言えばいいわけ？　涼宮マジウケる。」



桐生君はコテンっと私の膝の上に頭を載せた。


これにも慣れてしまった自分が嫌だ。


これはただ猫がじゃれてると思う事にした。