ゴールデン☆キャット
放課後の教室に男女が二人。


この状況ってもしかして……でも桐生君と笹野さんって仲良いし、そんなんじゃないかもしれないし……。


ダメな事とは分かりながらも、気になってその場から動けなかった。



「彼女いないんでしょ!?」

「まーいないけど、それとこれは関係ないっしょ。」

「関係あるよ!! いないなら付き合ってよ!! 何で? 私のどこがダメ!? みこの為なら頑張って直すから!!」



やっぱり告白っだった……。


でも雰囲気的に桐生君断ったのかな?


笹野さんには悪いけど、ホッとしてしまった。



「別に亜子(あこ)に直してほしいところとかない。」

「じゃあ__」

「でも付き合えない。」



いつもは適当な感じの話し方なのに、今の桐生君の声は別人みたいにハッキリとしっかりした声だった。



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