ゴールデン☆キャット
「んーちょっと熱いな。 ってか、んな顔すんなよ。」



涙が出そうになって腕で顔を隠した。


途端に涙が流れ落ちる。


桐生君が慰める様に頭を優しく撫でるから、余計に涙が止まらない。



「お前がここに居るって知ってあいつらスゲー馬鹿面になったぞ。 まー元から馬鹿そうな面してたけど。 お前にも見せたかったよ。」

「っ__。」



私が泣いている間、桐生君は他愛のない話しをずっとしてくれていた。


漸く涙が止まって腕を下ろすと、桐生君に「ブハッ!」っと笑われた。



「あははっ!! ひでー顔!!」

「もう! しょうがないじゃん! 元から酷い顔だからいいよ!!」



桐生君に頬っぺたを摘ままれドキッとした。



「うっそー。 お前はいつも一生懸命で可愛いよ。」

「〜〜っそれ顔関係ないじゃん!!」


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